2000y・キャデラック デュビルDHS A/T不良
まいどオカノです
今回は、キャデラック・デュビルDHSのA/Tオーバーホールの作業をご紹介します。

このお車、2000yモデルで内外装共にめちゃくちゃ綺麗!
オーナー様が大事にされているのが伝わってきますね~

症状としては、4速ロックアップ時・例えば高速道路を100キロ前後で走行中にE/G回転数が上がったり下がったり・・・
症状発生と同時に「トランスミッション イジョウ」のメッセージが表示
(ディーラー車なので、カタカナ表示でした)
とりあえず、テック2にて故障コードを出してみると・・・

わかってるわ!とツッコミたくなる、そのまんまメッセージが…うーん
症状が4速ロックアップ時と思われるので、とりあえずA/T降ろさなくても出来るところから攻めていく事に
真っ先に出てくるのは、変速を制御しているバルブボディ廻りですが、この車両のバルブボディを調べたところ、アッパーとロアの2つに分かれている事が判明
ロアは下から抜けてくれそうですが、アッパーはサイド側にへばり付いているようで・・・うーん
ただ、交換してみたいTCCソレノイドだけはA/T降ろさなくても頑張れば交換可能な事も分かり、さっそく取り掛かります!



ロア側バルブボディは結構すんなりいけました。各部摺動点検して洗浄、シフトソレノイド・プレッシャーSW・フィルターの交換でOK
いよいよアッパー側です!


エンジンマウントをずらして確保できる、このわずかな隙間から、TCCソレノイドを交換します
指2本が入るか入らないか…ぐらいでしょうか。
ソレノイドを留めているピンを脱着するスペシャルなマグネットツールを製作し、鏡で見ながらの作業です
直接肉眼では全く見えません…



なんとか成功!
このピン、A/Tの中に落としてしまったら・・・と思うとゾッとします
緊張しながら無事組付も終わり、オイルも規定量入れ、いざ試乗!さあどうだ~!?
ぐおー
症状変わらず!!残念!
機械的な不具合が決定です!
オーナー様に了承を得て、オーバーホール決定しました
このキャデラック・ノーススターE/GはFFレイアウトの横置きなので、A/T触るにはE/G脱着が必須です。宿命ですね




徹底的にバラバラ!ようやくといった感じでA/T外れました!

これがお目当てのA/T本体。型式は4T80Eです。
なんかカタチがL字になってますね~、単品では重量バランスが悪いので、E/Gスタンドにセットして分解です
この中にデフも入っているので、非常にヘビーです!


さあ分解です!原因はどこだ~!?

ここがデフ部

デフ抜いたところ
パーキングギヤが見えますね

ロアバルブボディ外したところ

アッパーバルブボディ・オイルポンプ等外したところ

トルクコンバータから動力インプットされるチェーン
太いチェーンだこと!

この先からクラッチ板やプラネタリギヤなど

まだまだ出てきますよー




このギヤの塊、めちゃくちゃ重い!
たまらずチェーンブロック出動

ようやく向こう側が見えました!
さーて、原因は・・・


ここでした!
4速ブレーキバンド!
ズルズルのペラペラ!
相手のドラム側も焦げ焦げ!
こびり付いたカスで真っ黒け…
おそらくバンドサーボの戻りが悪く、引きずってしまった結果、滑り出したと思われます
用意したトランステック製オーバーホールキットを使用して、消耗品全交換!
アッパーバルブボディは、分解時しか交換出来ないので全交換!
ロアバルブボディは再度洗浄して再使用しましたが、ロア側は問題あってもすぐにまた下から抜けますからね。
オーバーホール作業はひたすら洗浄・ブッシングの打ち換え・シール・ガスケットの交換です
地味な作業が続きます
今回交換したパーツを並べるとこんな感じです。

エンジン側もクランクシール前後・ウォーターポンプ・サーモスタット・ロッカーカバーガスケット等、今換えとくべきパーツも色々交換しました!


後はひたすら組付です!



完成後、入念に試乗!
高速道路もだいぶ走り込みました!
エラー皆無!絶好調です

ノーススターE/G、静かで速いですね~!
I様、ありがとうございました~^o^

A/Tでお困りの方、ご相談くださいね~

今回は、キャデラック・デュビルDHSのA/Tオーバーホールの作業をご紹介します。

このお車、2000yモデルで内外装共にめちゃくちゃ綺麗!
オーナー様が大事にされているのが伝わってきますね~


症状としては、4速ロックアップ時・例えば高速道路を100キロ前後で走行中にE/G回転数が上がったり下がったり・・・
症状発生と同時に「トランスミッション イジョウ」のメッセージが表示

(ディーラー車なので、カタカナ表示でした)
とりあえず、テック2にて故障コードを出してみると・・・

わかってるわ!とツッコミたくなる、そのまんまメッセージが…うーん

症状が4速ロックアップ時と思われるので、とりあえずA/T降ろさなくても出来るところから攻めていく事に

真っ先に出てくるのは、変速を制御しているバルブボディ廻りですが、この車両のバルブボディを調べたところ、アッパーとロアの2つに分かれている事が判明

ロアは下から抜けてくれそうですが、アッパーはサイド側にへばり付いているようで・・・うーん

ただ、交換してみたいTCCソレノイドだけはA/T降ろさなくても頑張れば交換可能な事も分かり、さっそく取り掛かります!



ロア側バルブボディは結構すんなりいけました。各部摺動点検して洗浄、シフトソレノイド・プレッシャーSW・フィルターの交換でOK

いよいよアッパー側です!


エンジンマウントをずらして確保できる、このわずかな隙間から、TCCソレノイドを交換します

指2本が入るか入らないか…ぐらいでしょうか。
ソレノイドを留めているピンを脱着するスペシャルなマグネットツールを製作し、鏡で見ながらの作業です

直接肉眼では全く見えません…



なんとか成功!
このピン、A/Tの中に落としてしまったら・・・と思うとゾッとします

緊張しながら無事組付も終わり、オイルも規定量入れ、いざ試乗!さあどうだ~!?
ぐおー

機械的な不具合が決定です!
オーナー様に了承を得て、オーバーホール決定しました

このキャデラック・ノーススターE/GはFFレイアウトの横置きなので、A/T触るにはE/G脱着が必須です。宿命ですね





徹底的にバラバラ!ようやくといった感じでA/T外れました!

これがお目当てのA/T本体。型式は4T80Eです。
なんかカタチがL字になってますね~、単品では重量バランスが悪いので、E/Gスタンドにセットして分解です

この中にデフも入っているので、非常にヘビーです!


さあ分解です!原因はどこだ~!?

ここがデフ部

デフ抜いたところ
パーキングギヤが見えますね

ロアバルブボディ外したところ

アッパーバルブボディ・オイルポンプ等外したところ

トルクコンバータから動力インプットされるチェーン
太いチェーンだこと!

この先からクラッチ板やプラネタリギヤなど

まだまだ出てきますよー




このギヤの塊、めちゃくちゃ重い!
たまらずチェーンブロック出動


ようやく向こう側が見えました!
さーて、原因は・・・


ここでした!
4速ブレーキバンド!
ズルズルのペラペラ!
相手のドラム側も焦げ焦げ!
こびり付いたカスで真っ黒け…

おそらくバンドサーボの戻りが悪く、引きずってしまった結果、滑り出したと思われます

用意したトランステック製オーバーホールキットを使用して、消耗品全交換!

アッパーバルブボディは、分解時しか交換出来ないので全交換!
ロアバルブボディは再度洗浄して再使用しましたが、ロア側は問題あってもすぐにまた下から抜けますからね。
オーバーホール作業はひたすら洗浄・ブッシングの打ち換え・シール・ガスケットの交換です

地味な作業が続きます

今回交換したパーツを並べるとこんな感じです。

エンジン側もクランクシール前後・ウォーターポンプ・サーモスタット・ロッカーカバーガスケット等、今換えとくべきパーツも色々交換しました!


後はひたすら組付です!



完成後、入念に試乗!
高速道路もだいぶ走り込みました!
エラー皆無!絶好調です


ノーススターE/G、静かで速いですね~!
I様、ありがとうございました~^o^

A/Tでお困りの方、ご相談くださいね~
